【ビジネス鞄レビュー】エース／ace. ジーンレーベル EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004

【ビジネス鞄レビュー】ace. EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004

ace.ブランドジーンレーベルの旗艦シリーズ「EVL-3.5」の大容量2WAYブリーフケースを紹介します。
Ｂ４サイズ対応で、状況に応じて容量を拡張できるエキスパンダブル機能を搭載した、大容量ビジネスバッグです。
豊富で多彩な収納ポケットや便利なエキスパンダブル機能、安心感のある高い耐久性など、いろいろなおすすめポイントがあるなかで、このかばんの一押しポイントは「グリップハンドル」と「ショルダーパッド」です。使い勝手がめちゃくちゃイイです。

実際に使ってみないと分からない、良い点から悪い点まで、紹介したいと思います。読んでくれた方のカバン選びの参考になれば幸いです。

▼目次 (クリックで展開)
【ビジネス鞄レビュー】ace. EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004(大容量・エキスパンダブル)

ビジネスバッグの教科書とも言える、オーソドックスな2WAYブリーフケース

スーツスタイルと相性抜群。どんなビジネスシーンでも使える、いい意味で無難なデザイン

通勤かばんを主な用途として購入したace.の「EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004」をレビューします。
Ｂ４サイズ対応で状況に応じて容量をアップできるエキスパンダブル機能を搭載した、大容量タイプのブリーフケースです。基本的に通勤かばんとして使って、1泊ぐらいの短期出張なら十分に対応できる活用の幅の広さも魅力です。

当サイト管理人は普段の通勤時でも、ノートパソコンやお弁当箱、水筒（お茶とコーヒーの2種類）とかなり荷物多めなので、大きめの容量が必須のスペックです。
エキスパンダブル機能を搭載しているので、普段はオフ（収納容量17L）でちょうど良く、オンにすれば、収納容量22Lとキャリーケースにも匹敵する収納能力で短期なら宿泊出張も十分こなせます。

エース／ace. ジーンレーベル EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004(大容量・エキスパンダブル)（正面イメージ）

エース／ace. ジーンレーベル EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004(大容量・エキスパンダブル)（正面斜め上からのイメージ）

商品が届いて箱から出してみての第一印象は、ビジネスバッグの王道という感じのオーソドックスなブリーフケースです。
普段の通勤時はビジカジスタイルですが、お取引先への訪問時などフォーマルなスーツを着ることもあるので、デザインは好みによると思いますが、スーツスタイルとの相性が良く、どんなビジネスシーンでも使える、いい意味で目立つところがなく、無難で落ち着いたデザインは好印象です。

ace.／EVL-3.5シリーズ 2WAYブリーフケース 62004
サイズ：幅45cm×高さ33cm×奥行15cm（→20cm拡張）
※B4ファイルサイズ対応／15.6インチPC収納可能
重さ：1540g
容量：17L（→22L）
価格：41,800円(税込)

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手提げ持ちも、肩掛け持ちも、とにかく楽で、疲れにくい！

身体に触れるパーツ「グリップハンドル」と「ショルダーパッド」の造りが秀逸

ace. EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004、このブリーフケースの一番のおすすめポイントは、「グリップハンドル」と「ショルダーパッド」です。
普通なら、まずかばん素材や収納ポケット、エキスパンダブル機能などから紹介するのですが、あえて今回は一押しのポイントから紹介したいと思います。

グリップハンドルは、アシンメトリーハンドルと呼ばれていて、握った時に掌の中でひとつに重なるように形状と長さを非対称に設計されています。ハンドルが重なった時にグリップと掌の隙間がなくなるので、自然な握り心地で握力を効率的に発揮できる形状になっています。
かばんにたくさん荷物を入れて手提げで持っても、ハンドルを握る手に力が入りやすく、かばんがかなり軽く感じるので、とにかく疲れにくいです。

ショルダーパッドは、特許を取得したエース独自の構造です。
ショルダーパッドの裏側に施された放射状のジグザグステッチが肩へのフィット性を高め、歩行時の肩の動きに対応して、ズレ落ちを防ぎます。
ショルダーパッドとベルトの接合部は力のつり合いを利用してフィット性を高め、ショルダーパッドの3Dカーブが効果的に肩への圧力を分散するので、疲れにくいです。一見、普通のショルダーパッドに見えますが、実際に肩掛け持ちしてみると、ほど良い弾力があり、いかにも滑りにくそうなスウェード調の生地が、さらに肩のカーブに沿って変形してフィットして、肩全体に荷重が掛かるので、かばんの重さが軽く感じます。歩いていてもズレ落ちてこないので、掛け直す煩わしさがなく、とにかく楽です。

◎ おすすめポイント
たくさん荷物を入れて、手提げ持ちしても、肩掛け持ちしても、疲れにくて、めちゃくちゃ楽チンです。
身体に触れるパーツである「グリップハンドル」と「ショルダーパッド」の造りが優れていて、「モノを運ぶ道具＝鞄」としてレベルの高さを感じます。

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かばん素材は、強靭なコーデュラバリスティック

軍事用ボディアーマー向けに開発された、抜群の耐久性を誇る、高密度・高強度のナイロン素材

◎ おすすめポイント
かばん素材には、タフなかばん素材の代名詞ともいえる「ナイロンコーデュラバリスティック®1260dnオックス」を採用しています。
軍事用ボディアーマー向けに開発された防弾用織布（ナイロン素材）で、摩擦・引き裂き・穿刺に対して抜群の耐久性を誇ります。
かばん素材には、撥水性に優れたPU（ポリウレタン）加工が施されているので、雨の日も安心です。
丈夫なので満員電車や風雨などハードなビジネスシーンで気兼ねなくガンガン使えるタフなビジネスバッグです。

◎ おすすめ～ △ 微妙なポイント
かばん素材を触っただけでも、しっかりと厚みがあり丈夫な感じがして、安心感がある反面、かばんの重さ自体も重くなります。重さ1,540gと大容量かばんとしてはそこまでは重くないですが、やはり厚みのある丈夫な素材を採用することと重さアップはトレードオフの関係になります。
また素材にハリがあり、かっちりして型崩れしにくいのは良いのですが、自転車のかごに入れたり、机の引き出しに入れたりする場合にはサイズが合わないと入りにくかったり、満員電車などでは嵩張ります。

ちなみに素材とは関係ない話になりますが「MADE IN CHINA」中国製です。
エースの品質管理なのであまり心配はしていませんが、コストパフォーマンスを考慮すると、やっぱり日本生産は難しいんでしょうね。

実際使ってみたら、めちゃくちゃ便利な「エキスパンダブル機能」

普段の通勤時はスリムに使って、出張時や荷物が多い時は容量を拡大して使う

◎ おすすめポイント
エキスパンダブル機能は、実際使ってみると、めちゃくちゃ便利で、機能搭載されているビジネスバッグも多いので愛用されている方も多いと思います。
ファスナーを開けるだけで、簡単にマチ幅が5cm拡張して（15cmから20cmに）容量が17Lから22Lへ、数値的には約30％容量アップするのですが、実感的には1.5倍以上の収納容量になる印象です。電車通勤時はエキスパンダブル機能をオフで、邪魔にならないようにスリムに使って、出張時や出先で荷物が増えた時には容量を拡大して、しっかり荷物が入ることができます。
当サイト管理人は、普段、お弁当箱を職場に持って行っているので、エキスパンダブル機能のファスナーを半分だけ開けて、かばん下部のマチ幅だけを広げて使っています。嵩張りを抑えつつ、容量を確保できるので、とても便利です。

小物整理に便利な仕様や大きさの違う、多彩な収納ポケット

スマホや財布、キーケースなど普段持ち歩くアイテムを全部、整理整頓して収納できる多彩な収納ポケット

◎おすすめポイント
ace. EVL-3.5 2WAYブリーフケース 62004の内装を見て、まず驚いたのは収納ポケットの豊富さと多彩さです。
前面側から、①フロントファスナーポケット、②ファスナーポケット、③前面側メイン収納部、④背面側メイン収納部、⑤背面側ファスナーポケット、と５層の大きな収納スペースに分かれていて、全ての収納スペースに収納ポケットを備えています。
ポケットの幅や深さなどのサイズの違いだけでなく、ポケットの内面素材ががスマホ・タブレットの画面やメガネに傷が付きにくいパイル生地であったり、オープンポケット・ファスナーポケットなど仕様も多彩です。
スマホやパスケース、キーケースなどの小物の整理整頓がとてもしやすく、使い勝手が抜群に良いです。

一番手前の前面側フロントファスナーポケット（あおりポケット）はＡ４ファイルサイズ対応で、内側には、スマホを収納するのにちょうどいいサイズの内面パイル生地のオープンポケットと、パスケース・キーケース、小さな手帳が入るぐらいのオープンポケットとペンホルダー（2本分）を備えています。フロントファスナーポケットは、ダブルファスナーになっていて、利き手に関係なく左右両方向から開閉が可能です。
実際使ってみて、当サイト管理人は決まった方向から開ける使い方をするので、ダブルファスナーのメリットをあまり感じませんが、利き手が違う方や左右どちらからも開ける使い方をする方には便利な機能だと思います。

フロントファスナーポケットと前面側メイン収納部の間のファスナーポケットには、10インチぐらいのタブレット端末が入る、内面パイル生地のオープンポケット（幅：約17cm×深さ：約22cm）を備えています。

前面側メイン収納部は、Ｂ４ファイルサイズ対応で、内側に15.6インチサイズ対応のノートパソコン収納ポケットとＡ４ファイルサイズに対応のファスナーポケット、大きめのオープンポケット（２つ）を備えています。
PC収納ポケットにはクッション性の高い軽量芯材を採用して優れた緩衝効果を実現しています。
マチ幅があるので、ノートパソコンを収納しても、ファイルや雑誌などを余裕で一緒に収納できます。

背面側メイン収納部は、しっかりとマチ幅が確保されているので、かなり分厚い資料ファイルや幅の広い弁当箱なども収納可能です。
内側にはかさばる書類や畳んだワイシャツをまとめて収納できるスナップボタンが付いたマチ有りのオープンポケットと、ペットボトルや折りたたみ傘を立てて収納できるホルダーを備えています。

背面側のファスナーポケット（あおりポケット）も、前面側と同様にＡ４ファイルサイズ対応で、内側には、ちょっとした小物を収納できるオープンポケットを備えています。

◎おすすめポイント
かばんの内装生地をよく見ると、光の当たり具合によって「ace」のアルファベットが繰り返し描かれた模様が浮かび上がります。それほど目立たない細やかなデザインですが、気付くか気付かないか微妙なぐらい控えめな演出で、逆に好感が持てます。

△ 微妙なポイント～ × イマイチな点
一番手前の前面側フロントファスナーポケット（あおりポケット）は、隠しマチ（折マチ）があり、わりと厚みのある小物でも収納できるというメリットがある反面、ファスナーを端まで閉めるときに、少し閉めにくい。
毎回ではないですが、閉まりにくい場合は、マチを合わせて閉めるという、ちょっとしたコツが要ります。完全に閉め切っても、端にほんの少しだけ隙間が出来ます。おそらく通常使用では（普通の雨でも）問題ないと思いますが、どしゃ降りの雨の日などの浸水はちょっと心配です。

前モデルEVL-3.0からの変更点「可動式ハンドルグリップ」のメリット・デメリット

荷物の出し入れのし易さと強度アップは◎、かばんを持ち上げる時の手間は微妙（△）

◎おすすめポイント
カタログには記載されていませんが、前モデルEVL-3.0シリーズからEVL-3.5シリーズへの変更点として、グリップハンドルの根元にリング状の金具が追加されて、ハンドルが倒れるよう（可動式）になっています。
このおかげでメイン収納部に荷物を出し入れするのがし易くなっているのと、ハンドル付け根が折れ曲がりにくくなって強度アップしているというメリットがあります。
グリップハンドルの根元は傷みやすい箇所の１つでもあるので、かばんの耐久性を向上させる好ましい変更点です。一方でかばんを床や机の上に置いて、再びかばんを持ち上げる時にハンドルグリップが外側へ倒れているとハンドルグリップを立ち上げるという手間が発生します。大した手間ではないので、メリットのほうが上回りますが、微妙なデメリットです。